グループホームの介護スタッフ事情

1月19日、第92回運営推進会議を開催しました。

今回は『グループホームの介護スタッフ事情』をテーマにお話をしました。

介護職は離職率が高いというイメージをお持ちの方もおられるかと思います。
サザンツリーの場合、勤続10年以上が5人、5年以上が3人、3年以上が6人、
3年以下2人、1年以下2人(派遣さん)となっています。(2021年12月31日現在)

サザンツリーで長く勤続しているスタッフの傾向を挙げてみました。

〇仕事が好き 〇入居者様のために動ける 〇仕事に手ごたえを感じられる
〇自分で考えて工夫・行動できる 〇失敗してもリセットする
〇少しずつ改善ができる⇒気づいたら成長している
〇少し不満があってもきちんと人に向き合える⇒信頼関係が築ける
〇環境に慣れて、良くも悪くも要領よく働ける 〇長くいるので居心地がよい
〇介護が好きというほどではないが、仕事と割り切って働ける
〇オンとオフを切り替えられる など

一方で、サザンツリーでも他の事業所様でも共通の悩みとなっているのが、
すぐに辞めてしまう人が少なくないことです。

1日~1カ月で退職を決めた人の理由はさまざまです。
〇思っていたより重労働だった 〇イメージと違った
〇好きな時間に食事がとれない 〇料理経験がまったくないのに、
面接時に「ある」とうその申告をしていた などなど

また、メンタルの不調が原因と思われる人もいます。
〇面接から初出社までの1週間で2回お葬式を理由にドタキャンし、半日出社して辞めた人
〇初日から体調不良を理由に2日間欠勤し、3日目に出社して1日で辞めた人
〇入社1カ月でメニエール病が再発して辞めた人 など

受け入れる側は、馴染んでもらえるよう、精一杯気を遣って接しているつもりなので、
初日から元気に問題なく働いていた人がなぜすぐ辞めてしまうのかな?
私たちの接し方が悪かったのかな?と少なからず傷つきます。

参加の皆様は、介護の仕事が「長く続く理由」や「すぐに辞める理由」については簡単に語れないが、
「介護の仕事はとても大変で、私にはとでもできないことだとは思います」
「すぐに辞めてしまう人が多いのは、社会問題として憂慮すべきことだ」
「海外から来た介護者はとてもよく働く人もいると聞きます」などのご意見がありました。

介護に限ったことではありませんが、
入社を決めたら、まずは信じてやってみる ⇒あれ?と思っても、もう少し続けてみる
⇒仕事の意味や大切さが理解できるようになる ⇒手際よく仕事ができるようになる
⇒入居者様や家族様(お客様)に喜んでもらえた ⇒質を高めることができる
⇒自信がつく ⇒落ち着いて仕事ができるようになる
ということが、仕事をしていくうえで大切なことかと思います。

皆さまはどのような感想をお持ちになられましたか?

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