11月16日、第97回運営推進会議を開催しました。
今回のテーマは、「介護スタッフのメンタルヘルス」です。
仕事とはいえ、認知症の入居者様の様々な訴えや症状への対応は、
介護スタッフにとって少なからぬストレスになっています。
たとえば、
妄想による訴えが長時間続くとき、
徘徊が続くとき(放置すると放尿する、他者の部屋に入る恐れあり)、
車いす対応時、ほとんど尿が出ないのに何度もトイレに行きたがるとき、
介護拒否が続くとき、
いわれのない暴言を吐かれたときなど、
いろいろあります。
これらは日常的なことと理解して、感情を乱されないことがストレスをためない秘訣と言えます。
でも、頭ではわかっていても、いざその場になると、うまく対応できないときもあります。
本人たちは一生懸命なのですが、ちゃんとやろうとするあまり、
きつい対応になってしまったり、かえって追い詰められるのです。
介護スタッフも、入居者様と同じく、感情を持つ人間です。
職場でのストレス問題は、介護に限りません。
会議に参加した方の中にも、職場で、まじめすぎるあまり、いっぱいいっぱいになって
業務がスムーズに遂行できず、悩んでいる人がいると言います。
周りのサポートが大事だと思うとのご意見でした。
ストレスをためないために、「セルフケア」と「ラインケア」があります。
「セルフケア」… 本人ができるケア
休息・睡眠を取る、気分転換できる活動、ストレスに気づく、周囲に相談する
「ラインケア」… 上司や周囲が行うべきケア
上司が、介護スタッフの表情や勤務態度、体調面を気遣い適切な助言を行うケアのことで、
メンタルヘルスケアの中でも重要とされる
よい介護には、よいメンタルヘルスが必要です。
入居者様を支援する介護スタッフのメンタルヘルスにも、関心を持っていただけたら幸いです。