認知症新薬とお薬のこと ~代表からのメッセージ

明けても暮れてもコロナばかりの毎日が続きます。
入居者様とサザンツリー従業員の2回目ワクチン接種が7月に無事終わりました。
感染を完全に予防するものではないとされていますが、小さなお守りにはなります。

さて、去る6月、アメリカの製薬会社と日本のエーザイが共同で開発した
アルツハイマー病治療の新薬「アデュカヌマブ」を、アメリカのFDA(食品医薬品局)が承認しました。
アルツハイマー病の新薬が承認されたのは、2003年以来18年ぶりのことです。
これまでのアルツハイマー病治療薬は、残った神経細胞を活性化させるなどして症状の悪化を数年程度、
遅らせるもので、脳の神経細胞が壊れていくこと自体を止めることはできませんでした。
「アデュカヌマブ」は、神経細胞が壊れるのを防ぐことで
アルツハイマー病の進行そのものを抑える効果があると期待されています。

他方、入居者様の中には、認知症治療薬のほかに、周辺症状を抑えるお薬や、
その他の持病(高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、便秘等)のお薬、漢方薬など、
たくさんのお薬を服用されている方もいらっしゃいます。
ですが、代謝が衰えて内臓が弱っている高齢者がお薬を飲みすぎると、
体に大きな負担をかけることがあります。
お薬が代謝されにくく、薬物の血中濃度が上がってしまうのです。
5~6つ以上のお薬を服用している方は、健康へのリスクが高まる懸念があります。

家族様には、定期的に入居者様のお薬の種類や量などをご確認いただき、
気になるときはホームまでご相談ください。
サザンツリーでは、不要なお薬を長期間服用することのないよう、
入居者様の健康状態の変化に応じた処方をお医者様に相談するようつとめています。

代表取締役 鍬田 ちなみ

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