コロナ禍の面会制限と有効な感染症対策

9月21日、第96回運営推進会議を開催しました。

今回のテーマは、「介護施設におけるコロナ禍の面会制限」についてです。

今年1~3月の第6波では、姫路市の介護施設で多数のクラスターが発生しました。
当時はほとんどの介護施設が、面会を中止していました。
面会実施の可否は、厚労省や兵庫県、姫路市からの通達にしたがって事業所が判断しています。

次は、実際にある介護施設の面会制限事例です。

一般的な例
・ 予約制・人数制限あり、検温・マスク着用で距離をとり、10分程度
・ 窓越し面会・窓越しに携帯電話で会話
・ PC・タブレット・スマホでのオンライン面会

厳しい例
・ 防護服とフェイスシールドを着用して直接面会
⇒ 1回使用するたびに廃棄するため費用がかかり、ものものしい
⇒ そもそも感染していない前提の面会では、防護服着用は不要である
・ 県外からの面会者は、県内に入ってから数日間の待機期間が必要
⇒ 仕事を持つ人には、現実的でない
・ ワクチン未接種の人は面会不可
・ オンライン面会に対応していない

サザンツリーの家族様の声として「(制限は仕方がないけれど)可能な限り面会をしたい」
という強い気持ちをお持ちの方が多いと思われます。

推進会議に出席した地域包括センターの方は、
「各事業所さんとも厳しい制限があると聞いています」とのお話でした。

民生委員のお2人は、最近になって近隣で「〇〇さんが実はコロナだった」
という話をよく聞くようになったと言います。

第7波でコロナ感染者数が過去最多を更新した後、現在はようやく減少に転じ、
人々のコロナに対する理解や受け取り方に変化が出てきたように思います。

ただやみくもにコロナを怖がっていたころは、
感染者が出た事業所では介護職員がパニックになり、
怖がるあまり仕事を休んだり、辞めてしまった例もあると聞きます。

現在では、本当に有効な感染症対策が何か、
どのような対策で面会をすればよいかがわかってきました。
何でも厳しく制限していれば安心という時期が過ぎ、
適切な対策をして面会をすれば、問題はないとの方向性が見えています。

サザンツリーでも、9月中旬より予約制での面会を再開しています。
これまでの経験からわかってきたことを上手に取り入れて、
家族様と入居者様が笑顔で会える日が増えるよう願っています。

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