入居者家族様とのコミュニケーションで大切なこととは

1月15日(水)、第110回運営推進会議を開催しました。
今回のテーマは、入居者家族様とのコミュニケーションについてです。
入居者様が安心して暮らすためには、家族様のサポートもとても大切です。
そのためには、スタッフが家族様とスムーズなコミュニケーションを取る必要があります。

コミュニケーションに関する家族様の属性とし大きく3つに分類できます。


多くの方は、協力的で、ご理解も得やすいです。
困りごとにもご協力いただけて、スタッフが救われることも多いので、甘えないようにしたいです。


最低限のご協力のみで、関心がうすく、訪問にも来ないか、来ても会われない方もおられます。
依頼したことがなかなか果たされないなど困ることも多のですが、クレームになることもありません。


協力的ですが、入居者様への思いが強く、介護へのご指摘・ご要望が多い方はときどきおられます。
伝え方が悪いと誤解されて、関係がぎくしゃくするなど気を遣うことがあります。
一方で、改善すべきことのヒントをもらえるありがたい存在でもあります。
スタッフが苦手意識を持たないよう高いコミュにケーション力が必要になります。

家族様にお伝えが難しいことの例としては次のようなものがあります。

① 排泄機能の変化にともない、布パンツから紙パンツの使用を依頼するとき
② 車いす使用の増加にともない、個別に車いすのレンタルを依頼するとき
③ 尿・便汚染のため、ラバーシーツ購入や新しい寝具・衣類をたびたび依頼するようなとき

二つ返事でOKの方、内心ついに来たかと落胆しつつもご了承いただける方が大半です。

参加いただいた皆さんに、ホームからの報告や、相談ごとについて、どのように受け止められるのか聞いてみました。

家族様 紙パンツの使用を始めるときは、ショックでした。はやりどうしても必要なのかな?と。
 ➡ ついつい感覚が鈍くなってしまうのですが、「皆様、使われています」ではなく、
   初めて使うことになる家族様の心情につねに配慮しなくてはいけないと思います。

他施設だが、義母が、破れたままの衣類を着せられていたので、取り替えてほしいと伝えたことがある。
特養で、汚れた車いすに座らされていたので拭いてほしいと思ったが、しょうがないのなかとクレームを言えなかった。
コロナ禍では、何かお願いをしたくても、申し訳ない気持ちもあって、我慢していたこともあった。
要望や指摘が多いと、施設に嫌がられて、入居者の扱いに影響しないのか?考えたことがある。
 ➡ 身だしなみなど、あたりまえのことがきちんとできていないときもあり、ご指摘はごもっともです。
   入居当初は、家族様が気になることが多いもので、面会によく来られたり、ご指摘も多めかもしれません。
   でも、それは当然のことですし、徐々に信頼していただけるようになれば、関係も安定しています。
   家族様と入居者様は別の人格であり、家族様の要望が多いから、入居者様の扱いに影響することはありません。
  
経験があるからと慢心せず、ホームの常識は家族様の常識とは違うとわきまえ、
いつも情報や方法をアップデートしながら、入居者様の暮らしを支えていかねばと気を引き締めています。

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